金目鯛(キンメダイ)

・タイと名がつきますがキンメダイ科でタイではありません。

・光の具合によって目が金色に輝き、真っ赤な魚体であることからこの名がついています。

・北海道以南の太平洋の水深200m以上の深海に生息し、泳いでいるときは赤色が淡く、死後赤が濃くなるようです。

・深海魚でありながら、釣り上げた時に浮き袋が飛び出したり、目玉が飛び出たりすることがなく、そのまま離すと元気に深海に戻って行ってしまいます。

・金色の目玉は、猫の目のように網膜の後ろに「タペータム」と呼ばれる光を反射する組織を持っているためで、この反射板が深海のわずかな光を再度反射させて物がよく見えるようにしている、とのことです。

・脂ののりも良よく、くせのない甘みたっぷりのだしが出るので、煮付けが一番でしょう。スーパーなどでは干物にして並べられることもありますが、干物も甘味が増して非常においしいものです。

・鮮やかな赤色の魚体、おいしさなど、食材としての価値はもちろん、水圧に対する適応能力、わずかな光をとらえる目など、個体としての能力にも一目置かれる魚です